家に籠りっきりでどこまで描けるのか?
漫画とは主に、頭の中でストーリーを考えてそれを原稿にアウトプットする作業である。
家から出て描きに行かなくてはいけない、なんて事はない。
(もちろん、仕事場を別に用意している漫画家さんは別だが……)
ならば、理屈から言えば、家から出なくても漫画を描けるという事だ。
今の時代は電話で打ち合わせも出来るし、欲しい物があればネットで注文して取り寄せる事もできる。
そして、原稿もデジタルで全部描く事が出来るし、完成原稿もデータで送る事ができる。
作画に使う資料が欲しければ、ネットで手に入れる事もできます。
知識すらもネットで拾えるのです。
そう、理屈から言えばです。
理屈から言えば、家に籠りっきりでも漫画は描けます。
しかし……
しかしです。
そうやって描き上げた漫画は、やはり何かが足りないと感じられてしまうかもしれません。
その足りないものは何か?
実体験からくるリアリティだったり、外に出て感じる世間の雰囲気、そこから発生するテーマ。
まぁ色々とある気はします。
やはり、ネットで得た情報よりも実体験で得た情報のほうがリアリティがあるし、ネットで得たテーマより、外に出て人を観察する事で見えてくる自分自身が抱くテーマのほうがオリジナリティが産まれる気がします。
それでもまぁ……
想像力があればそれすらも家の中で生み出されるのかもしれないですけどね。
逆に……家で得た情報だけでどこまで描けるのか試してみるのも面白いかもしれません。
まぁ僕は基本的に家に籠って描くタイプなので、身近な事をテーマに描くとそれなりにリアリティは出ますが、体験した事のない出来事はやっぱり薄っぺらくなりますね。
しかし、全てを体験するなんて不可能ですし、リアルに見せる技術が大事なのかもしれません。
「家に籠りっきりでどこまで描けるのか?」に対する答えは、「わりと描けるけどリアリティやらテーマが弱くなるかも?」ですかね。
まぁ、別にそういう漫画が面白くないわけではないです。
そういった漫画でも面白いモノは沢山あります。
むしろ、自分が思い込んでいるだけでそういった漫画ほうが多いのでは?
はい。
ってなわけで、今日はそんなお話でした。
ではまた!