僕は、「ここはこういう世界」って世界が好きだ。
「いや、何言ってんの?」って感じだが、何が言いたいかというと、
不思議な世界を不思議と思わず人々が生活している世界が好きって事だ。
……
今のを読んでも、「いや、何言ってんの?」って感じだろう。
例えば……
扉を開ける度に別の場所へ繋がる世界や
空から釣り針が垂れさがっている世界。
一年が400日ある世界や
死んだら植物になる世界。
人生に台本が存在する世界や
身体のパーツを交換できる世界。
まぁ、あれですよね。
つまるところ、世にも奇妙な物語の作品に出てくるような世界です。
何故その世界はそうなっているのか?とか、何故そのような現象が起きるのか?とか、疑問はあるけど、その世界に住む人はそれを疑問と思っていない。
「ここはこういう世界だから」で済まされる。
そういったような、どんなに理屈に合わないような現象でも、科学的に説明できない現象でも、説明する必要がない世界を描いた作品が好きなのだ。
そして自分自身、そういった世界を描くのが好きである。
しかしまぁ、雑誌によっては説明を求められるから難しいものである。
確かにその不思議現象をそれっぽく説明できればリアリティが出てくるからそれはそれで有りだとは思っている。
でも、そのリアリティを追求するにつれて、自由度が下がるのだ。
本当はこう描きたいけど、説明できないからこうは描けないな……とか、出来ないことが増えていくのだ。
だから僕は、ここはこういう世界って世界が好きなのだ。
そういった説明が必要のない世界を描ける作品を、誰の目を気にすることなく描いていきたいものだ。
いやはや、今回はそんなお話でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
ではまた!