ネームっていうのは、漫画を原稿に描く前の設計図みたいなものです。
こんなコマ割りで、こんなセリフで、こんな構図で……みたいに、ノートやコピー用紙などにラフに描く漫画です。
言ってみれば、遊びでノートに漫画を描いていた時のようなモノです。
鉛筆で描いたりするので、いくらでも描き直せます。
今はデジタルでネームも描いているので、紙に描いていた時よりも手軽に描けるようになりました。
それはさて置き……
今回の話題は、ネームは作品ではないのか?です。
ネームは、当たり前ですが完成原稿ではありません。
しかしですよ。ネームを読んだだけで一つの作品を読んだ気分になれるのです。
当然ですよね。原稿に下書きを描く前の下書きのようなモノなのですから。
ならばですよ。
そのネーム自体に作品としての価値は無いのか?って思うわけなのです。
「漫画」ではなく「漫画ネーム」のようにそれが一つのコンテンツとして楽しめないのかな?って思うわけです。
もちろん、ネームの見易さにもよりますが……
キャラクターのデザインや表情がわかって、ある程度背景が理解できて……
そのようなネームは作品と呼んでも良いのではないか
と思ったりするのです。
ドラマなどには脚本が存在しますよね。
たまにその脚本自体が本として売られていたりしますが、そのようにネームもそれ単体で作品として見れたら面白いのになって思うわけです。
そしたらもっと、そういった形で漫画を発表できる人が増えてくるのではないでしょうか?
まぁ……ネームを描くだけで満足してたらただの甘えのように思えますけどね(;'∀')
でもやっぱり、良くできたネームって見てて楽しいんですよね。