あのですね。今回は、
何かを創る時に使う道具ってのはこだわった方が良いんだなと思った話
です。
僕は、今でこそ全てをデジタルで描いていますが、数年前まではアナログでした。
漫画専用原稿用に定規で枠線を引き、下書きをして、ペンにインクをつけてガリガリ描いていました。
でも、僕はいつも原稿に描く時に緊張していました。
何故なら、失敗したら修正が大変だからです。
ホワイトの使い方も下手くそなので、なるべく修正したくなかったです。
それが原稿に向かう事を遠ざけていたのかもしれませんね。
そして、ネームばかり描いていました。
いや、もう、ほんと、数えきれない程のネームを描きました。
そのネームってのも、描き直すとかいう事をしなくて、一発描きです。
でも、そんなに描いても、その中から原稿にするのはごく僅か……
友達以外の目に触れる事無く押入れの奥にしまわれていきました。
漫画賞を受賞するまでは、一年に一回程度雑誌に応募していただけです。
今は担当さんにネームなどを見せているので、賞に応募する事がないですが……常に審査されている気はします。
おっと、本題から離れて行ってしまうので、その話は置いといて……
つまりですね。僕は、
修正するのが大変だから原稿に向かうのが億劫
だったわけです。
ならば、ですよ。
ならば、修正が安易なら、原稿に向かうのが楽しくなるのではないか?と思ったわけです。
昔はアナログで描くしか方法はなかったですが、今はデジタルで描く事ができます。
そして僕は、思い切って絵を描くのに適したデスクトップPCやタブレットPCを買って、デジタル作画を始めてみました。
すると、これがもう僕の性格に合いまして、原稿に向かうのが楽しくなってきたのです。
そもそも、原稿に向かうのが楽しくないって漫画描きとしてどうなの……とは思いますが……
コマ割りもセリフを入れるのも、ペン入れも、トーン貼りも、全部が楽ちんです。
ただ、なるべく背景は写真を張り付けるのではなく、トレースなどして一応描くようにしています。
そんなわけで、何かを作る時に、
「これがあったら良いな……」とか
「これを使えば楽になるな……」とか思ったなら、
迷わずその道具を使うべきだなと思うわけです。
そうすれば、もっともっと創作が楽しくなります。
ただ、不便でもその道具でしか出せない味もあるので、便利が全てではないですけどね(;'∀')