僕はネームばかり描いていた。
前回、ちょろっとそんな話を書きましたが、今回はその話でも……
いやね、ほんとネームばっかり描いてました。
※ネームってのは原稿に下書きを描く前の下書きです
アイデアを閃いたら、プロットもそこそこにノートにネームを描いていました。
しかも、ネームを見直して描き直すなんて事はなく、ネームが描けたら友達に見せて反応を楽しんでいました。
ノートにネームを描くのが、僕にとって漫画を描くという事だったのです。
今でもそれも漫画を描く事だと思いますが、プロからしたら原稿に描く事が漫画を描くって事なんだろうなと思います。
ペースが早いときなんて、一週間に一本ぐらいは描いていましたね。
よっぽど暇だったのでしょう。
そして、その中から一年に一本だけ原稿に描いて賞へ応募していました。
でも、最初はカスりもしなかったですね。
とにかく、どこにも発表する事のないネームが量産されていったのです。
全部原稿に描いたら良かったんじゃないの?って思いますが、まぁ、それが出来たらもっと早くデビュー出来ていたかもしれませんね(知らんけど)
その無意味に思えるネームを描く作業ですが、今にして思えばネームを描く力に繋がっているのかなって思います。
限られたページ数で、わりと早くベストなネームの構成を考える事ができるような気がします。
今でもネームを描くのが大好きです。むしろ、ネームだけ描いて、
絵の上手い漫画家さんに原稿に描いてもらいたい!
つまりは原作者って良いなぁと、ちょっと憧れます。
担当さんが付いてからも、ネームばかり描いて見せていますね。
原稿に描く機会が無さ過ぎて、画力がぜんぜん上達しないという……
今は、もっと原稿を描かねばと、ようやく思えるようになりました。
それは、デジタルで描く環境が出来たからでしょう。
これからは完成原稿を量産していきたいですね。
今の環境なら出来るような気がします。
(さっさとやれって話ですがね……)