プロの声は素直に聞き入れる。そのうえで自分を発揮する。
ここで言うプロってのは、編集者の方を指します。まぁ、プロ漫画家でも良いんですけどね。
担当さんと何度もやり取りをしていて思うのが、やっぱり編集さんというのは漫画を読むプロなんだなって事です。
こうすれば面白くなる。だとか、この企画はやめて別企画に行ったほうが……とか、読んだ時に感じたものを理由と一緒に提示してくれるのです。
直しに直した結果、ダメになる事もありますが……
その時に、一発で担当さんが納得しなかったからと言って、担当さんの見る目を疑うのは違うのではないか?という事です。
もちろん、本当にそのような時もありますし、編集さんを変えて成功している人も居ることでしょう。
しかし、編集さんの意見を聞き入れた上で、「あぁしよう」「こうしよう」と悩んで編集さんにぶつけるのです。
そこに自分のアイデアを乗せてぶつけるのです。
それでもダメな時はありますが……
やっぱり商業誌で原稿料をもらい漫画を描くのなら、編集さんの意見を取り入れるのは大事なんだなと思います。
どうしてもこれで行きたい!という強い想いがあるのなら別ですが……
しかし、編集さんの意見をそのまま描くのは避けた方が良いでしょう。
編集さんに「こうした方が良い」と言われて、編集さんが言ったまま描いてしまうと、それはそれで詰まらないのですよね。
それは、読者が詰まらなく思う……というより、自分が詰まらなく思ってしまうのです。
そうなのです。
大事なのは結局。
編集さんの意見を取り入れつつ、自分のアイデアを乗せて、自分が面白いと思う作品にする。
これですね。
担当さんの予想を裏切りたいのです。
予想通りの結果は……詰まらないですからね。