漫画の担当さんが付いて痛感したのは、同じ作品に何度も向き合わなければならないという事。
最初のアイデアを乗せたネームが通り、色々と指摘されてそれを直して再びネームを見せる。
見せたネームをまた指摘され、再び直す。
ある程度納得できるまで描けたなら完成、もしくは上手く行かなくて別の企画になる。
どのような結果になるにしても、何度も何度も同じ作品に向き合わなくてはならない。
でもそれって、割と苦痛だったりするのです。
何故なら、一番最初に仕上げてネームこそ、本来自分が描きたかった作品だから。
直した作品がダメってわけではなくて、描き直すにつれて本来自分が描きたかったものからどんどん遠ざかっていくのです。
そうして出来上がった作品が別作品のようになっている……ってのも珍しくありません。
どんどん違うネームを描きたい僕にとっては、同じ作品に向き合うのって結構退屈だったりするんですよね。
でも多分、それが僕の悪いところなのかもしれません。
商業誌でやっていこうと思うと、同じ作品に何度も向き合わなければならないのです。
そして作品を磨いていく。
何度も読み直し、何度も磨き直し、そして掲載できるレベルまでクオリティを上げていく。
何度も描き直す作業に慣れないと、どんどんいい加減になっていったりするんですよね……
ちょっと気合いを入れ直して描き直さないとダメですね。
そんなわけで、これからも自分の同じ作品に向き合い続けます。
さぁ、頑張ろう。