自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

オリジナリティはどこにある?

世の中には沢山の漫画があるわけですが、自分がこれは斬新だ!と思った作品でも探せば必ず同じようなものはあるものなのです。

 

なので僕はたまに、同じようなのがないか検索したりしますが、ハッキリ言ってそれはやる必要がないのかもしれません。

 

知らないまま世に出してしまい、あとから「これに似てる」って言われたら「あ~同じようなのあったのか」と言えばいいのです。

 

まぁ事前に似たようなやつを知っていたら、それを避けるために色々と案は出ると思うので知る事も良いとは思いますけどね。

 

ただ、そのために本来描きたかったものから離れてしまうと「何やってんだろう……」ってなったりしますけどね。

 

たぶん、斬新なものなんてもうあまり存在しないのかもしれません。

 

仮に斬新なものに出会ったとしても、それはただ単に「有る」のを知らなかっただけで、すでにその斬新はあるものなのです。

 

それでも、その人ならではの漫画ってのが存在します。

 

過去のあらゆる作品を調べれば絶対に似たようなものはあるはずなのに、その人の個性、オリジナリティが存在します。

 

では、そのオリジナリティとは何なのでしょうか?

 

何がオリジナリティとして認識されるのでしょうか?

 

それは多分、絵やストーリーやキャラクターにその人の感性が現れているかどうか……なのかもしれません。

 

人の感性をマネするのではなく、自分が本来持っている感性を出してこそオリジナリティは出てくるのかもしれません。

 

例えば、好きな漫画があって、好きな漫画家さんがいて、その人の影響を受けまくった作品にオリジナリティはあまり出ないのかなと思います。

 

それが悪い事ではないです。パクリとか思っているわけでもないです。

 

むしろ、影響をバリバリ受けて漫画を描くと、漫画力が上達します。

 

絵も模写すれば上手になるように、ストーリー・構成・セリフ・展開・キャラクターもマネすれば上手くなるのです。

 

しかし、それだけではオリジナリティが出ない気がします。

 

いつまでもマネは出来ないって事です。

 

では、オリジナリティを出すために自分の感性をどう出せばいいのか?

 

これは難しい事ですが、人の作品から離れてみるってのが良いのかもしれません。

 

別に永遠に離れろって事ではなく、いったん距離を置いて、そして自分の作品を描いてみる。

 

たぶん完全なるオリジナリティは出せないと思いますが、それだけでもだいぶ違う気はします。

 

そんなこんなで人の作品を見ずに描いていたら、人の作品を見るようにと指摘されたりするのですがね……(ダメじゃねーか)

 

確かに人の作品は参考になりますからね……

 

でも、人の作品から離れて創った作品こそがオリジナリティが滲み出ていると思うのです。

 

その作品が面白くなかったとしても、それがオリジナルなのです。

 

面白くない自分のオリジナルなのです。

 

いや……

 

面白い作品に出来ないと意味ねーんだけどね!!