自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

漫画家としての理想と現実

漫画家として活動するうえで理想なのが、“自分の考えた漫画がほぼそのまま掲載される事”だろう。

 

でも現実は厳しく、そういう人は本当に一握りなのだと思う。

 

僕の場合はその一握りから零れ落ちたその他大勢だ。

 

編集さんにアイデアを出して、そのアイデア自体は採用されるのだが、そこから描き直し描き直しの連続である。

 

そして、コネてコネて捏ね繰り回して、当初の思い描いていたストーリーから遠く離れて別物となっていく。

 

それが最終的に発表されるなら良いのだが、だいたいボツになり新しいアイデアを出すようになる。

 

そうなるとそれまでのやり取りが無駄になるのだ。

まぁ、厳密には学ぶことも多いので全部が無駄とは思わないが……やっぱり徒労感に襲われる。

 

しかし別にそれで編集者の方をどうこう思う事はない。

だって、それが仕事だから。

 

編集さんが求めているのは売れる作品なのだ。雑誌の売り上げに貢献できる漫画。会社の利益に繋がる漫画。

 

そういう漫画を描けないって事は、それは自分の実力不足って事なのだろう。

 

これが現実である。

 

しかし今は、そういうのも変わりつつあるのでは?とたまに思う。

 

例えばSNSにアップした漫画が誰かの目に留まり本になったり……

描きたいように描いて本になるというパターンもある。

まさに漫画家としての理想の形だ。

 

僕はそれすらも出来ていないわけですが……

 

まぁ、あまり一つの場所に拘る必要もないんだなと思うわけです。

自分に合った方法で、自分に合った場所で活躍出来ればそれでいいのかもしれませんね。お金になれば更に良いって感じですね。

 

今日はそんなお話でした。