自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

設定を考える上でどの程度のリアリティが必要だろうか?

今回のタイトルで言う設定とは、SF作品などの設定である。

 

例えば宙に浮ける靴があったとして、どうして宙に浮けるのか?という疑問が産まれるだろう。そこで設定を考えるのだ。

 

この靴には反重力装置が内蔵されていて……って具合に考えるのだ。

 

「反重力装置」ってのが、今やSFでは定番の設定かもしれない。

だからそれだけで、靴が宙に浮く事に納得する事だろう。

 

さらにその設定に、「その装置は〇〇という人物が西暦××××年に発明して……〇〇という新発見の物質が作用していて……」という具合に装置が完成した背景などを加えると、更にリアリティが出る事だろう。

 

そのリアリティがあると、物語の世界に入り込みやすいかもしれない。

 

しかしそのリアリティを出すために、設定を詳細に考えるのはどの程度行えばいいのだろうか?

 

僕は何年も前、オリジナルの素粒子まで創り出して特殊設定のリアリティを突き詰めていった。

 

しかし、それだけ考えてもボツになる時はボツになる。

 

そして詳しく考えれば考えるほど、その考えたものを作品内で描く必要が出てくるのだ。

 

そうすると、その設定の説明でページを喰う事にもなる。

 

だから多分、長期連載でもない限りはそこそこの設定で良いのかもしれない。

 

そう、例えばゾンビモノの作品のように「謎のウイルスで……」みたいな、それだけで良いのかもしれない。

 

原理はよくわからないけど……で良いのかもしれない。

 

結局描きたいのは特殊な何かの存在する世界で生きる人間のドラマなのだ。

 

ドラマさえしっかりしていれば、きっと設定なんてそこそこで良いのだろう……と思う。

 

逆に設定を詳細に考えるなら、その詳細に考えた設定を物語に活かす方が良いのだろう。

 

「反重力装置」を例で使うなら、主人公が物語のラストで大ボスに殺されそうになっていて、主人公はその反重力装置の仕組みを利用して大ボスを倒す……みたいな。

 

まぁ、読んでいて違和感を抱かない程度に特殊設定を入れていきたいものですね。

 

ってなわけで、今回のお話はこんな感じでした。

ではまた!