僕は基本的に頭の中で空想して、それで漫画のストーリーを組み立てているのですが、全部を空想で作ってしまうとリアリティが無くなってしまうのですよね。
まぁ、当たり前の事ではあるのですが、自分の体験した事を描いた方がリアリティが出ます。
何故なら空想ではたどり着けない領域があるからです。
それは、実際に体験しないと得られない感情や思考。
体験するまではこう思っていたけど、実際に体験したらこんな気持ちになった。とか、体験しないと見えてこないものがあったりします。
もちろん、常日頃から経験している人に話を聞いて、その気持ちを知る事は出来ますが、自分が体験した場合はいったいどんな気持ちになるだろう?と、実際の所はわからないわけです。
経験者は「楽しい」と言っていても、自分は「楽しくない」かもしれない。
実際に経験する事で、それまで経験して来た人すら気付かなかった問題点が見えてくるかもしれない。
人が経験して得た感情と、自分が経験して得た感情は違うかもしれない。
すごく当たり前の事ですが、リアリティを出すには凄く大切な事なんですよね。
だから、当事者や経験者に取材をするのって、とても重要な事なんですよね。
……と、まぁ、ごく当たり前な結論に達したわけですが……
はい
それでも僕は、全部空想で片付けたい……!
もちろん、ツッコミを入れられないために一定の下調べはしますが、それでも空想で全部描きたい……!
やった事ないことでも、「たぶんこうなんだろうな」とか「たぶんこんな気持ちだろうな」って感じで描きたい……!
だから僕はたぶん、取材を必要とする漫画よりも、ぶっ飛んだ世界観の漫画を描いてしまうのでしょうね。
世界を自分で作るわけだから、その世界を自分は知り尽くしている事になるのです。
まぁ、そんな事だからいつまで経っても、世界観や設定にツッコミを入れられるわけですね……
とかなんとか描きつつ、現在取り組んでいるネームは実体験を交えたモノになっております。
明らかに今までと雰囲気が違う作風ですが……
何か、いけそうな気もしてくるんですよね。
はい
ってなわけで、今回はこんなお話でした。
ではまた!