感情というものがあれば、生活の中であらゆるものに何かを感じるもので、
それは喜びだったり悲しみだったり、切なさ、はたまた怒りだったり。
その日々の生活の中で得た感情を、漫画を描いていると漫画の中で吐き出したくなる事がある。
今はそれほど多くはないけれど、それこそ昔はそういった感情を漫画の中で吐き出していた。
自分の伝えたい言葉、訴え、悩みに対する答え……
季節の変わり目によるノスタルジーな気持ち。
だがその感情を、直接漫画に描くわけにはいかない。
それならただの日記で良いわけで、漫画にして描くにはそこにストーリーとキャラクターを作り代弁してもらうのだ。
こういうメッセージを伝えたいからこういったストーリーでこのタイミングでこのキャラがこう発言する、みたいに物語を作り出す。
そうする事により、僕の感じたモノが形となり、そして僕の元を離れて行く。
創作とは、感じたものを形にする作業なのかもしれない。
面白いと感じたもの、こうあるべきだと感じたもの、切なさを感じたもの、それを形にして読者の人に共感してもらいたいのだ。
必ずしも作品が全てそのようにして創られているとは思わないが……だけどやっぱりそこには作者の感情が混ざっているものだ。
自分の作品を読み返してみて思う。
あぁ、この時の僕はこういう事で悩んでいたんだな。
とか
あぁ、この時はこんなメッセージを伝えたかったんだな。
とか
あぁ、この時はこんな事にハマっていたんだな。
とか
感情をただ単体の言葉にすることでは満足が出来ずに、創作という形で表現をする。
そういった表現方法があるって素晴らしい事だと思うのですよね。
これからも僕は感じたものを形にしていくでしょう。
未来の僕が今の僕の作品を読み返した時、その時の僕はいったいどんな感情を抱くのでしょうか?
未来が楽しみである。