自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

諦めなかったというより、それが当たり前になった

今でもたまに考えるし、これからもきっと考えると思うのだけど、どうして自分は漫画を描き続けていて、そして漫画だけで生活しようとしているのだろう?

 

色んな選択肢があったはずなのだ。

 

どこかで漫画を諦める選択もあっただろうし、趣味の範囲で漫画を描いて、決してそれで収入を得ようなんて考えない道もあった。

 

だけど僕は、その選択肢を選ばずに、今のような道を歩んでいる。

 

何だか達観したような書き方だが、自分はまだ漫画家としては不十分だ。

 

それなのに……

 

どうして自分はこの道を選んだのだろうか?

 

採用されるかどうかもわからないネームのやり取りをして、何度もボツを喰らって何度もアイデアを出して、締め切りに追われて……

 

その生活が楽しいのか?と訊かれたら、正直全部楽しいとは言えない。

 

めちゃくちゃ苦しい時もある。

 

もちろん楽しい時もあるのだけど……

 

本来描かなければならない事を後回しにして息抜きなんてしているが、(確かにその息抜きは楽しいのだけれど)心のどこかでこのままでいいのか?と自分を責める自分がいる。

 

早くネームを描かなければいけないのではないか?

 

早く読切を載せてもらわないとダメではないか?

 

もっと勉強して、もっとストーリー作りの技術を学ぶべきではないか?

 

何度も思った事がある。

 

諦めた方が楽ではないか?

 

諦めようと思った事もある。

 

しかし、諦める事ができなかった。

 

諦めきれない目標があるから……というより、身体が勝手に動くのだ。

 

脳が勝手にストーリーを考えて、手が絵を描きたいと疼く。

 

きっと、僕にとって漫画を描いているのが当たり前の人生なのだろう。

 

だからこそたぶん。

 

漫画だけで生活をして、漫画だけを(その他イラスト等を)描いている人生を送りたいのだ。

 

そのために、そうだ。