締め切りに余裕がある時、ついつい冒頭に時間を費やし気味になってしまう。
でも、冒頭って凄く大事だと思うのだ。
読者の興味を引く始まり方にしないと、冒頭数ページで離脱されてしまう。
そして、上手くストーリーに乗せる事が出来ないと(テンポ良く展開出来ないと)、ネームを描くのが辛くなる。
最初が肝心なのだ。
だから冒頭には結構時間をかけてしまう。
まぁ、単純にダラダラしてるのもあるが……
冒頭の描きやすさによって、その後の展開が大きく変わってしまうのだ。
例えば、最初に考えていた始まり方があって、それを描いてみたが何故か上手く筆が乗らないって事がある。
それってのは、そもそも最初の考え(設定やら)が間違っているのだ。
だから最初が上手くいかない場合は設定を考え直し、始めやすい設定に変える。
でも、本筋は見失わないようにする。
例えば主人公が拳銃を入手し、その拳銃により人生が変わるというストーリーラインがあったとして、冒頭で拳銃をどのように入手するか?ってのが重要な気がする。
色んな入手方法があるとは思うが、
仮に怪しいオッサンに拳銃を貰うとしたら、そのオッサンをストーリーの重要人物として組み込まなければならない。
オッサンを重要人物として組み込まないのなら、オッサンは出すだけ無駄だろう。
だとしたら、“たまたま拾う”とかもあるが、どうして落ちているのか?という疑問も思い浮かぶ。
その疑問に対する答えも描かなければならないので、ストーリーに関係ないならそれもまた無駄だろう。
仮に“たまたま拾う”選択をした場合、ストーリーに関係を持たせた上で本筋を描く必要がある。
それがストーリーを盛り上げるならそれで良いが、なんか最初に想像したストーリーからかけ離れてしまうなら、別の選択を模索するべきだろう。
じゃあ、結局どんな冒頭が良いんだ?ってなるのだが、この例で言えば正直よくわからない……
だからいつも冒頭で時間が掛かってしまうのだ。
でも、時間を掛けた分、これだ!ってアイデアが出た時は何だか詰まっていたものが取れてスッキリする。
まぁ、そんなわけで、そんな感じで冒頭に時間を費やしているのだ。なるべく無駄の無いようにしようと心掛けているが、それが正しいかどうかはよくわからない。
上手な人はもっとスムーズに描けるのだろうな。
自分はまだまだだと日々実感している。
ってなわけで、今回はそんなお話でした。
ではまた!