自分の悩みは魅力的なキャラクターを描けない事だ。
偶然、魅力的なキャラクターを産み出す事はあるのだが、それは本当に偶然で、狙って産み出す事が出来ないのだ。
それは何故なのだろうか?
自分自身で分析してみると、恐らくストーリーに合わせてキャラクターを作るからなのだろう。
ストーリーのアイデアが浮かび、エピソードを作り、そしてキャラクターを産み出す。
だからキャラクターがストーリーに都合の良い存在になるというか……キャラクター自身が動かないのだろう。
偶然産み出される場合は、ストーリーとキャラクターが意図せず上手くマッチしているのだ。
読み返してみれば、そのキャラクターじゃないと展開しないストーリーになっている。
そのキャラクターではないと動かないストーリー。
それを考えるのが大事なのかもしれない。
キャラクターの作り方など本を見て勉強はしてみるが、テンプレなキャラになってしまうというか……
まぁ、面白くないのだ。
ギャップを持たせるのが良いとかは知っているが、それだけではダメな気がする。
確かにそれも魅力を出す手法ではあるのだけど、「あぁ、こういう組み合わせできたか」と作者さんの狙いに気付いてしまって、没入出来ないのだ。
それは創作を行う立場だからそう思ってしまうだけかもしれないが……
キャラクター作りはこの先もずっと課題かもしれない。
偶然でしか魅力的なキャラクターを生み出せないのは非常に悔しい。
たまに良い球を投げるじゃダメなのだ。
狙って良い球を投げてこそプロなのだろう。
僕は漫画家としてまだまだである。
しかしまぁ、狙って投げれないからこそ努力が出来るのだと思う。
コツを掴むまでの道が長ければ長いほど、その過程で得られる自分なりの経験が溜まる。
それはそれで良い事かもしれないので、頑張ってコツを掴んでいきます。