自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

【落書き】コスプレ男【空想】

突然空に黒い球体が現れて、地上の人や物を吸い込みだした。街はパニックになり、逃げようとしている時にコスプレをした男が現れて僕に言った。

 

「どこに行く気ですか?王子」

 

全く持って何を言っているのかわからない。しかし、このコスプレ男は不思議だ。黒い球体の吸引の影響を受けていない。

 

「まさか王子、私の事を忘れているのですか?」

 

コスプレ男はそう言い、僕の目を見た。

 

「なるほど、どうやらこの世界に転生した時に記憶を無くしたようですね」

 

もう、何を言ってるんだ?僕は早く逃げたいと言うのに……

 

「逃げる必要はないのですよ。ほら、もう気付いているのではないですか?」

 

そう言われて僕は周りを見た。すると、周りの物が黒い球体に吸い込まれて行っている。

 

「私の世界の住人はあれの影響を受けないのです」

 

意味がわからない……私の世界の住人?まるで別の世界から来たような言い方だ。

 

「さぁ、王子。この剣を持って戦うのです」

 

戦う?あの黒い球体と?

 

「あれは私の世界を破壊しつくしたのです。そして次にこの世界をターゲットにしたのです。いいですか?もしも向こうの世界を破壊された時のために、王子をこの世界に転生させたのですよ」

 

僕はやはり言葉の意味が理解できない。

 

「王子を逃がすためにそうしたのです。しかし、まさかこの世界にまでやってくるとは予想外でした」

 

コスプレ男は剣を差し出してくる。

 

「いいですか?もう逃げられないのです。こうなればここで決着をつけるしかない」

 

決着?僕の手は自然と剣に伸びていた。

 

「そうです。この剣を手に取り、戦うのです」

 

剣の柄を握ると、僕の頭の中に向こうの世界の記憶が流れ込んできた。そうか、僕は向こうの世界の王子だった。そしてあの球体が現れて、僕に仕えていた人たちはあの黒い球体と戦ったんだ。

 

だけど、黒い球体のチカラは強く、誰も敵わなかった。でも、王子である僕だけでも逃がそうと皆が力を合わせて、僕だけを異世界(この世界)へと転生してくれたんだ。

 

「王子。本当はこんな展開は望んでいなかったのです」

 

そうだそうだ。更に思い出したぞ。この目の前にいる男は僕に仕えていた剣士だ。

名前は確か、ココロネ。

 

ココロネは悔しそうな顔をして僕に言う。

 

「本当は王子には向こうの世界での記憶を無くしたまま、ここで日常を送り命を終えて欲しかったのです。しかし、私たちの力不足により、奴をこの世界に来させてしまった……」

 

僕は「いや……」と首を横に振る。「ココロネ達はよく戦ってくれたよ」

 

剣の柄をギュッと握る。そして僕は黒い球体を睨みつけた。

 

「もう逃げるのはやめだ」

 

僕は立ち上がり、剣を黒い球体に向ける。

 

皆が逃がしてくれたおかげで、この世界で十分と言えるほど楽しい生活を送れた。ここは第二の故郷だ。今度は逃げずに、この世界を守る。

 

僕は王子だぞ。

 

******

 

はい。ってなわけで適当に絵を描きストーリーを即興で考えてみました。

 

それにしても服のセンスが壊滅的ですね。

 

仕方ないです。自分が選んで買う服もだいたいセンスが無かったりしますから……

 

ちくしょう!(;´Д`)