例えば毎日決まった時間に決まった場所でお茶を飲む人がいるとする。
傍から見れば、その行動はその人の単なるルーティーンだ。
しかし、よく観察してみると、その人の目の前にもう一人分のお茶が用意されている。
いったい何故?
例えばこんな理由だ。
その人には愛する人が居て、その人は決まった場所、決まった時間にその愛する人と毎日ティータイムをしていた。
しかしある日、その愛する人は何らかの理由で居なくなってしまった。
愛する人を失ったその人は、愛する人を忘れる事が出来ずにいつもと変わらずティータイムをする。
愛する人の分も忘れずに用意して……
そういったバックボーンがあると、何気ないシーンがとても意味のあるものに思えてくる。
そして、そのシーンから物語を膨らませる事もできるだろう。
そういう風に考えていくのもアリかもしれない。