プロットやストーリーを考える時に、色々と計算して考える事はある。
こういう場合はこうするのが良いからこうしよう……とか。
こういうメッセージ性で、こういうテーマで……とか。
これとこれの組み合わせで……とか。
確かにそれで良い場合もあるが、そういうプロットは固くなりがちだ。
「良く出来たプロット」になってしまっているのだ。
無難に楽しむにはそれでも良いのだが、それでは詰まらない場合もある。
そしてそれを見透かされる事もある。
では、そういう時はどうするか?
感覚に頼るのだ。
自分の内側にある「こういう雰囲気、イメージ」というのをまず形にする。
すると、自ずとテーマやメッセージ性が見えてくる。
そしてここからが本番だ。
その形にしたイメージを肉付けしていく。
雰囲気は既に出ているので、その雰囲気を壊さずにその作品がもっと良くなるようにアレコレと肉付けするのだ。
キャラをこれに変えて……とか、このシーンはこうして……とか。
そうやって肉付けしていけば、作者の持つ味を残しつつ纏まった作品になるのだ。
僕は計算して作るテクニックが乏しいので、そういった雰囲気に頼っている。
でもそれで良いと思っている。
これが正しいのかわからないけど、今までそうしてきたし、これからもそうするだろう。