自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

どれだけ主人公に感情移入させることができるか?

読者に感情移入させる方法は色々あると思うが、自分の経験から言わせてもらうと、主人公の思考を書くのが良いように思う。

 

いわゆる心の声というやつだ。

 

まぁ、主人公が何を考えているのか読者に想像させる手法もあるし、セリフ無しで表現するのが本来の漫画の姿なのかもしれないが……

(僕もわりとセリフ無しの漫画が好きではある)

 

しかし、心の声を書くと手っ取り早くはある。

(だからと言って、何でもかんでも心の声を書けばいいってもんではない)

 

心の声を書くと主人公と同調し、主人公に成りきっていくのだ。

 

ムカつく場面では一緒に腹を立て、泣く場面では一緒に涙を流す。

 

どれだけ主人公に感情移入させるかによって、その作品の感動具合が変わってくる。

 

確かに読者に想像させるのも大事だが、読者が想像を巡らせて答えを出す過程をすっ飛ばせるのは心の声を書くメリットだろう。

 

しかし、心の声だけに頼っていると本来の絵で見せるという技術が衰える。

 

だからそこは、使い分けて行かなければならない……と僕は思うのです。