自由な漫画描き~最下層漫画家の活動記録~

辻井通記、マシュのり、ねこがめなど、様々な名前で活動しています。こちらではその活動内容を公開していきます。

漫画家を目指す時に立ちはだかる世間体という壁

「就職しないの?」

「結婚しないの?」

「漫画家になるなんて、夢のまた夢」

「今の収入じゃ生活していけない」

「家を守っていかなくてはならない(だから就職しろ)」

 

これらは実際に僕が言われた言葉である。

言葉にされなくても、

「漫画を描いている」と告げると、

「この人はしっかりしていない」という相手の思考がヒシヒシと伝わってくる。

 

まだ賞を取る前は、そのような言葉に僕はヘコんでいた。

だから僕は、このままでいいのか?就職したほうがいいのか?と迷っていたように思う。

 

賞を取ってからも、漫画が掲載されてからも、いつまでも夢を見ているのはダメな奴、みたいな事を思っている人はいる。

 

酷い場合は、漫画を描いているのを知らずにパートという働き方ってだけで、ダメの烙印を押す人はいた。

そして頼んでもいないのに僕の心配をし始め、僕の将来へのレールを敷こうとする。

親切心……ってのもあるのだろうが、ハッキリ言ってそれは迷惑である。

 

世間一般からしたら、

 

就職している人=立派な人

 

なのだろう。

さらに言えば

 

就職、結婚している人=超立派な人

 

なのだ。

 

まぁでも、そうだよなとは思う。

就職して働いて、結婚している人は立派に思う。

 

でも、僕は誰にも迷惑をかけずに生活している。

そりゃあ収入は少ないが、借金も無く何とか生活できているから良いではないか。

(まぁ、運もあるとは思うが……)

 

確かに結婚などしようものなら、今のままではダメだとは思う。

 

漫画一本で活動出来ていない漫画家というのは世間体が悪いのだ。

 

最初の頃は、なんだか自分がダメなやつに思えて悔しかった。

しかし今は、それも吹っ切れている。

 

もう漫画以外の選択肢に迷う事はなく、突っ走れているように思う。

たぶんとっくにターニングポイントを過ぎ去ってしまったからだろう。

 

それに自分には実績がある。

勉強するだけじゃ、面接するだけじゃ手に入れられない実績がある。

それが今の僕の自信に繋がっているように思う。

 

それでも僕の事をバカにする人はいるだろう。

でも、言いたい人には言わせておけばいいと思う。

 

僕は漫画に限らず、好きなことをして生きているってだけで立派だと思うのだ。

 

だからと言って、世間体を気にして就職して結婚するのがダメだとは思わない。色んな葛藤があって、その道を選んだのならそれも立派な事だ。

 

僕にはそれが耐えられず出来なかった……

 

皆、色んな生き方があって良いではないか。

そこに優劣はなく、それぞれが幸せならそれで良いではないか。

 

未来なんて決まっていないんだし、楽しく生きてりゃ楽しい明日がやってくる。

 

そう思うのですよね。

 

何だか愚痴っぽくなってしまったでしょうか?(;'∀')

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ではまた!